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【ボート君の研究】
インが強い競艇場ではCOM予想も強い?
1年を一周して検証してみた

今回は、快適ボート君をご利用いただいているユーザー様から頂いた疑問をきっかけに検証を行いました。

コンピュータ予想も、インコースが強い場・弱い場、あるいはインコースが逃げやすい条件によって、成績に違いが現れるのではないか?

なるほど。

COM予想全体の成績を見るだけではなく、「COM予想が得意な環境・不得意な環境があるのでは?」という視点です。

そこで今回は、まず一番分かりやすいところから、

「インが強い開催場ほど、COM予想の成績も良くなるのか?」

を調べてみました。

目次

今回の検証方法

検証には、約3か月間隔で次の4期間を使用しました。

  • 2025年11月
  • 2026年2月
  • 2026年5月
  • 2026年8月

冬・春・夏・秋を厳密に比較することが目的ではありません。

特定の1か月だけを見て結論を出さないため、約1年を3か月刻みで一周する形にしました。

対象は合計17,830レースです。

「インの強さ」は1号艇1着率で評価

今回は第一段階として、各開催場の1号艇1着率を「インの強さ」の目安としました。

各期間ごとに開催場を1号艇1着率の低い順に並べ、概ね3グループに分けています。

  • イン弱め
  • 中間
  • イン強め

なお、1号艇が1着になることと「逃げ」は完全に同じ意味ではありません。

今回はあくまで「開催場全体として1号艇が勝ちやすいか」を見るための簡易的な指標として使用しています。

最初は「何かありそう」に見えた

まず2026年8月を調べたところ、かなり興味深い結果になりました。

グループCOM的中率COM回収率
イン弱め約28.4%約70.9%
中間約27.9%約67.7%
イン強め約28.2%約58.3%

COM予想の的中率はほとんど変わっていません。

ところが回収率は、インが強くなるほど低下しました。

さらに2026年2月を調べても、同じ方向の傾向が見られました。

グループCOM的中率COM回収率
イン弱め約25.5%約69.4%
中間約25.8%約64.3%
イン強め約26.8%約61.3%

ここまでを見ると、

インが強い開催場ではCOM予想の的中率そのものは変わらないものの、配当が低くなり、回収率が下がるのでは?

という仮説を立てたくなります。

しかし、ここで結論を出すのは早すぎました。

5月を追加すると、傾向が崩れた

2026年5月について同じ集計を行うと、結果は次のようになりました。

グループCOM的中率COM回収率
イン弱め約27.5%約66.9%
中間約30.1%約73.6%
イン強め約28.7%約70.6%

2月・8月に見えていた、

「インが強いほど回収率が低い」

という並びは消えました。

さらに2025年11月を追加すると、今度はむしろ逆方向にも見える結果となりました。

グループCOM的中率COM回収率
イン弱め約25.6%約61.2%
中間約28.6%約80.6%
イン強め約29.0%約68.6%

4期間を並べると、かなり分かりやすい

回収率だけを並べてみます。

期間イン弱め中間イン強め
2025年11月61.2%80.6%68.6%
2026年2月69.4%64.3%61.3%
2026年5月66.9%73.6%70.6%
2026年8月70.9%67.7%58.3%

2月と8月だけなら、かなり似た傾向です。

しかし5月ではその関係が弱まり、11月では別の形になりました。

したがって今回の結果から、

インが強い開催場ほど、COM予想の成績が良い・悪いという恒常的な関係は確認できなかった。

と考えるのが妥当でしょう。

では「何もなかった」のか?

そうとも言い切れません。

今回興味深かったのは、短い期間だけを見ると、それなりに特徴的な偏りが現れることがある点です。

2月と8月では、インが強いグループほどCOM予想の回収率が下がる方向が見えました。

一方で、5月・11月では同じ形は再現されませんでした。

これは「季節によって傾向が変わる」という意味ではありません。

今回調べたのは3か月おきの4期間だけですので、春夏秋冬による季節性まで論じることはできません。

言えるとすれば、

COM予想の開催場別成績には、短期間では一定の偏りが現れることがある。しかし、その傾向が将来も続くとは限らない。

というところでしょう。

全期間をまとめても「インの強さ」だけでは説明できない

4期間をまとめた結果は次の通りです。

グループCOM的中率COM回収率的中時平均払戻
イン弱め約26.8%約67.5%約2,514円
中間約28.2%約71.2%約2,528円
イン強め約28.2%約64.7%約2,292円

イン強めグループの回収率が少し低く見えます。

しかし、各開催場・各期間を個別のデータとして相関を調べると、1号艇1着率とCOM回収率の関係はかなり弱くなりました。

つまり、

「この場はインが強いからCOM予想が有利」

あるいは、

「この場はインが強いからCOM予想を避ける」

といった単純な判断材料にはしにくそうです。

今回の研究で分かったこと

  • インが強い開催場ほどCOM予想が当たりやすい、という安定した傾向は確認できなかった
  • 回収率については、短期間では開催場のインの強弱と一定の関係が見える場合があった
  • しかし、その方向は期間によって変化した
  • したがって、短期間で見つかった傾向を恒常的な特徴として扱うのは危険
  • 「開催場」という大きなくくりだけでは、COM予想の得手不得手を十分には説明できない

次は「インが強い場」から「インが逃げやすいレース」へ

今回のユーザー様からのご提案には、もう一つ重要な部分があります。

「インコースが逃げやすい条件の場合」

今回は「開催場」という大きな単位で検証しました。

しかし実際のレースでは、同じ開催場でも毎回条件は違います。

  • 展示タイム
  • スタート力
  • モーター成績
  • 選手成績

など、そのレース固有の条件があります。

次は、「インが強い開催場かどうか」ではなく、「そのレースがイン逃げしやすい条件だったか」という方向から、COM予想の成績を調べてみたいと思います。

まとめ

今回の研究は、快適ボート君をご利用いただいているユーザー様から頂いた疑問から始まりました。

最初の1か月だけを見ると、かなり魅力的な傾向が見えました。

別期間でも同じ傾向が現れ、「これは何かあるのでは?」と思いました。

しかし、さらに期間を変えて一年を一周してみると、その傾向は安定して続くものではありませんでした。

これもまた、検証の大切な結果だと考えています。

短期間では傾向が見える。
しかし、その傾向がずっと続くとは限らない。

「それらしく見える数字」を見つけることよりも、別の期間でも同じことが起きるのかを確認する。

これからもボート君の研究では、こうした検証を積み重ねていきたいと思います。


※本記事は過去レースデータを用いた検証結果であり、将来の的中や利益を保証するものではありません。回収率は高配当レースなど少数の結果によって大きく変動する場合があります。また、今回の「インの強さ」は開催場ごとの1号艇1着率を簡易指標として用いたもので、決まり手としての「逃げ率」とは異なります。

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