モーター二連対率は、本当に着順に関係するのか?
ボートレースの出走表を見ると、選手の成績や展示タイムと並んで、
モーター二連対率という数字が表示されています。
一般的には、二連対率の高いモーターほど「良いモーター」と見られます。
では実際のところ、モーター二連対率の高い艇は、本当に良い着順を取りやすいのでしょうか。
今回は、2026年1月1日から2026年5月31日までのレースを対象に、
boatraceサイトに掲載されているモーター二連対率順と、
実際の着順との関係を集計してみました。
本記事では、各レースにおいてモーター二連対率の高い順に1位〜6位を付け、
それぞれが実際に何着になったかを集計しています。
集計結果
まずは、2026年1月〜5月の合算結果です。
| モーター二連対率順 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 | 6着率 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 21.01% | 39.12% | 55.73% | 12.76% |
| 2位 | 17.86% | 35.49% | 52.56% | 14.25% |
| 3位 | 17.05% | 34.09% | 50.82% | 14.86% |
| 4位 | 15.72% | 32.02% | 48.89% | 15.87% |
| 5位 | 15.07% | 30.55% | 47.26% | 16.80% |
| 6位 | 13.27% | 28.70% | 44.69% | 18.42% |
結果を見ると、モーター二連対率1位の艇は、1着率が21.01%。
6位の艇は13.27%でした。
また、2連対率で見ても、1位は39.12%、6位は28.70%。
3連対率でも、1位は55.73%、6位は44.69%となっています。
つまり、モーター二連対率が高い艇ほど、実際の着順も少し良くなる傾向はあります。
モーター二連対率1位は、たしかに少し強い
今回の集計で一番分かりやすいのは、
モーター二連対率1位の艇は、やはり少し強そうだという点です。
1着率は21.01%。
6艇立ての単純な平均で考えると、各艇の1着率はおおよそ16.67%です。
そこから考えると、モーター二連対率1位の艇は、
平均よりも明らかに1着を取りやすい側に寄っています。
モーター二連対率1位の艇は、1着率・2連対率・3連対率のいずれを見ても、
他の順位より良い数字になっています。
ただし、ここで注意したいのは、
「強い」と言っても、圧倒的に強いわけではないということです。
モーター二連対率1位でも、1着率は21.01%です。
逆に言えば、約8割のレースでは1着になっていません。
ここを勘違いすると、
「モーター二連対率が高いから買う」という短絡的な判断になってしまいます。
参考にはなるが、主役にはしにくい指標
今回の結果を見る限り、モーター二連対率は着順と無関係ではありません。
数字はかなり素直に並んでいます。
しかし、舟券の判断材料として見るなら、
これだけで買い目を決めるほど強い指標ではなさそうです。
たとえば、モーター二連対率1位と6位を比較すると、1着率には差があります。
ただ、その差は「勝敗を決め切るほどの差」ではなく、
確率を少し押し上げる程度の差と見る方が自然です。
ボートレースでは、コース、スタート、選手の技量、展示気配、進入、天候、水面状況など、
他にも多くの要素が絡みます。
モーター二連対率は、その中のひとつの材料ではありますが、
それ単体でレースを支配するほどの力はなさそうです。
下位モーターは、やや苦しそう
もうひとつ見ておきたいのは、6着率です。
モーター二連対率1位の6着率は12.76%。
一方、6位の6着率は18.42%でした。
これは、下位モーターほど大敗しやすい傾向がある、と見ることもできます。
ただし、ここでも言い過ぎは禁物です。
モーター二連対率6位でも、3連対率は44.69%あります。
つまり、低いモーターだから絶対に来ない、というわけではありません。
あくまで、少し不利な側に寄る、という程度です。
今回のまとめ
今回の集計からは、次のようなことが言えそうです。
- モーター二連対率が高い艇ほど、着順はやや良くなる傾向がある
- 特に1位のモーターは、1着率・2連対率・3連対率で上位に出ている
- ただし、差は決定的ではなく、単独で買い目を決めるほど強い指標ではない
- 下位モーターは、やや6着率が高くなる傾向がある
モーター二連対率は、無視するほど弱くはない。
しかし、それだけで舟券を組み立てるほど強くもない。
個人的には、モーター二連対率は
「主役の指標」ではなく、「補助的な確認材料」として見るのが良さそうに感じました。
良いモーターだから勝つ、ではなく、
良いモーターなら少しだけ着順が良くなりやすい。
今回の結果は、そのくらいの温度感で受け取るのが、いちばん現実に近そうです。
集計元データについて
今回の記事で使用した集計データは、Excelファイルとして公開しています。
集計対象は、2026年1月1日から2026年5月31日までのレースです。
boatraceサイトに掲載されているモーター二連対率順をもとに、
各順位の艇が実際に何着になったかを集計しています。
なお、同率処理やデータ取得状況などにより、各順位の集計件数が完全には一致しない場合があります。
本記事は、傾向を見るための集計結果としてご覧ください。
とことんボート君との関係について
本記事は、開発環境で保持している研究用データと、研究用の集計処理を用いて作成しています。
リリース版「とことんボート君」は、主にユーザー自身のスクリプトや条件設定の検証を目的としたツールです。
本記事と同一の集計機能を標準機能として提供しているものではありませんが、
出力された検証結果をもとに、追加の集計・分析を行うことは可能です。
本記事は、あくまで開発側で行っている研究・検証の一例としてご覧ください。

コメント