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【ボート君の研究】
BOATRACE公式のコンピュータ予想フォーカスを
「印」に戻して検証してみた

目次

BOATRACE公式のコンピュータ予想フォーカスを「印」に戻して検証してみた

BOATRACE公式サイトには、各レースごとにコンピュータ予想が表示されています。

そこには、出走する各艇に対して ◎・◯・△・✕ といった予想印が付けられ、
さらに三連単の予想フォーカスが掲載されています。

今回は、このコンピュータ予想フォーカスをそのまま艇番で見るのではなく、
いったん 予想印の並び に戻して集計してみました。

つまり、今回調べたのは「何号艇が来たか」ではなく、
◎・◯・△・✕という印の組み合わせが、舟券の買い目としてどのような成績になるのか
という検証です。

艇番の買い目を、印の買い目に置き換える

通常、BOATRACE公式サイトの予想フォーカスは、次のように艇番で表示されます。

例:
2 – 1 – 5
2 – 5 – 1
2 – 1 – 3

しかし、この艇番には、それぞれコンピュータ予想上の印が対応しています。

たとえば、あるレースで次のような印が付いていたとします。

2号艇 = ◎
1号艇 = ◯
5号艇 = △
3号艇 = ✕

この場合、艇番で表示されている 2 – 1 – 5 という買い目は、
印に置き換えると ◎ – ◯ – △ になります。

同じように、2 – 5 – 1◎ – △ – ◯
2 – 1 – 3◎ – ◯ – ✕ という形に置き換えることができます。

予想フォーカス

印予想フォーカス

上段は、実際に表示される艇番ベースの予想フォーカスです。
下段は、それを ◎・◯・△・✕ の印に置き換えたものです。

なぜ印に戻して集計するのか

レースごとに、◎が付く艇番は変わります。

あるレースでは2号艇が◎かもしれませんし、別のレースでは1号艇が◎かもしれません。
そのため、艇番のまま集計すると、レースごとの条件がバラバラになってしまいます。

しかし、艇番ではなく印に戻して見ると、コンピュータ予想がどのような考え方で
予想フォーカスを作っているのかを、より抽象的に見ることができます。

たとえば、◎ – ◯ – △ という買い目は、
「本命を1着、対抗を2着、単穴を3着に置いた買い目」として見ることができます。

同じように、◯ – ◎ – △ なら、
「対抗が本命を逆転し、本命が2着に残り、単穴が3着に入る買い目」と見ることができます。

つまり、印に戻すことで、単なる艇番の並びではなく、
コンピュータ予想が想定している決着の型 として買い目を見ることができます。

今回の検証内容

今回は、BOATRACE公式サイトのコンピュータ予想に掲載されている三連単の予想フォーカスを、
すべて印の並びに置き換えました。

そして、同じ印フォーカスを1か月間買い続けた場合に、
どの程度的中し、どの程度の払戻があり、回収率がどうなるのかを集計しました。

集計した主な項目は、次のとおりです。

  • 印フォーカス
  • 生起回数
  • 払戻総額
  • 回収率

ここでいう印フォーカスとは、たとえば次のようなものです。

◎ – ◯ – △
◎ – △ – ◯
◯ – ◎ – ✕
△ – ◎ – ◯

これらは、特定の艇番を買い続けたという意味ではありません。

あくまで、各レースごとに付けられた予想印をもとに、
同じ印の並びを買い続けたらどうなるか を見たものです。

さらに「自信度」ごとにも分けてみた

BOATRACE公式サイトのコンピュータ予想には、予想印だけでなく、
コンピュータ予想の 自信度 も表示されています。

そこで今回は、全体集計だけでなく、
この自信度ごとにも印フォーカスの成績を分けて集計しました。

調べたかったのは、
自信度が高いレースほど、印フォーカスの回収率も高くなるのか?
という点です。

普通に考えると、自信度が高いレースほど予想が当たりやすく、
回収率も良くなりそうに思えます。

しかし、舟券では「当たりやすいこと」と「儲かること」は別問題です。

自信度が高いレースは、他の購入者から見ても分かりやすい堅いレースである可能性があります。
その場合、的中率は上がっても、配当は低くなりやすくなります。

逆に、自信度が低めのレースでは、予想としては不安定でも、
うまくハマったときに配当が伸びる可能性があります。

見えてきた傾向

今回の集計では、単純に 自信度が高いほど回収率が高い とは言えない結果になりました。

むしろ、回収率100%を超えた印フォーカスの数を見ると、
自信度が高い区分よりも、やや低めから中間あたりの自信度で目立つ場面がありました。

これは、自信度の低い予想が優れているという意味ではありません。
ただし、舟券として見た場合には、的中しやすさだけでなく、
払戻との釣り合いが重要になることを示しているように思います。

コンピュータ予想の自信度が高いほど、決着が読みやすくなる可能性はあります。

しかし、その読みやすさはオッズにも反映されやすく、
結果として回収率が伸びにくくなることも考えられます。

逆に、自信度が少し低いレースでは、印の構造がある程度効いていながら、
配当妙味も残っている可能性があります。

印は当たるのか、儲かるのか

今回の研究で大事なのは、予想印を単純に信じるかどうかではありません。

◎が付いているから必ず強い、◯だから2着に来る、△だから3着に入る、
というほど単純な話ではありません。

ただし、印に戻して集計してみると、
コンピュータ予想のフォーカスには一定の型があり、
その型ごとに成績の違いが見えてきます。

つまり、今回見ているのは、
予想印そのものの正しさ ではなく、
予想印を使って作られた買い目の型が、舟券としてどう機能するのか
という点です。

これは、これまでの人気順位の検証とも少し違います。

人気順位は、購入者全体の集合知に近いものです。
一方で、今回の予想印は、BOATRACE公式サイトのコンピュータ予想が付けた評価です。

そのため、今回の検証は、
集合知としての人気 ではなく、
コンピュータ予想が作る印とフォーカスの構造 を見たものになります。

今回の検証で言えること

今回の集計だけで、「この印フォーカスを買えば勝てる」と言い切ることはできません。

期間も限られていますし、レース条件や開催場による違いもあります。
また、回収率が高い買い目の中には、少ない的中回数で高配当を拾ったものも含まれます。

ただ、それでも今回の検証から見えることはあります。

  • BOATRACE公式の予想フォーカスは、印の並びとして抽象化できる
  • 印フォーカスごとに、生起回数や回収率には違いがある
  • 自信度が高いほど回収率も高い、とは単純には言えない
  • 当たりやすさと儲かりやすさは、やはり別問題である

特に、自信度別に見ることで、
「堅そうなレース」と「舟券として妙味があるレース」は必ずしも一致しない可能性が見えてきました。

とことんボート君との関係について

なお、本記事の集計は、開発環境で保持している研究用データと、
研究用の集計処理を用いて作成しています。

リリース版「とことんボート君」は、主にユーザー自身のスクリプトや条件設定の検証を目的としたツールです。
本記事と同一の集計機能を標準機能として提供しているものではありませんが、
出力された検証結果をもとに、追加の集計・分析を行うことは可能です。

本記事は、あくまで開発側で行っている研究・検証の一例としてご覧ください。

ただ、こうした研究を通じて、舟券の傾向や、検証の考え方を少しずつ掘り下げていくことはできます。

集計元データについて

今回の記事で使用した集計データは、Excelファイルとして公開しています。

公開ファイル
BOATRACE公式サイトのコンピュータ予想フォーカスを、
◎・◯・△・✕ の印に置き換えて集計したExcelファイルです。

ファイル名:
boatkun_mark_focus_return_202605.xlsx


集計元データをダウンロードする

このファイルでは、三連単の予想フォーカスを艇番のままではなく、
◎-◯-△◎-△-◯◯-◎-✕
のような印の並びに置き換えて集計しています。

つまり、特定の艇番を買い続けた結果ではなく、
各レースで付けられた予想印をもとに、
同じ印フォーカスを買い続けた場合の成績
を確認するためのデータです。

集計項目には、主に次の内容を含めています。

  • 印フォーカス
  • 生起回数
  • 払戻総額
  • 回収率
  • コンピュータ予想の自信度別集計

なお、今回の集計は、対象期間内のデータをもとにした検証結果です。
今後も同じ傾向が続くことや、特定の印フォーカスで利益が出ることを保証するものではありません。

回収率が高く見える印フォーカスの中には、
的中回数が少ない中で高配当を拾ったものも含まれます。

そのため、Excelファイルを見る際は、回収率だけでなく、
生起回数払戻総額 もあわせて確認していただくと、
より実態に近い見方ができると思います。

まとめ

今回は、BOATRACE公式サイトのコンピュータ予想フォーカスを、
艇番ではなく ◎・◯・△・✕の印の並び に戻して検証しました。

艇番のままではレースごとにバラバラに見える買い目も、
印に戻すことで、コンピュータ予想が作っている買い目の型として見ることができます。

そして、その印フォーカスを1か月間買い続けた場合、
印の並びや自信度によって、成績に違いが出ることが分かりました。

ただし、ここでも大事なのは、
当たりやすいことと、儲かることは別問題 という点です。

予想印は、舟券を考えるうえでのひとつの手がかりです。
しかし、その印をどう買い目に落とし込むか、そしてその買い方に本当に妙味があるのかは、
実際に検証してみなければ分かりません。

予想印を信じるのではなく、
予想印の型を検証する。
今回の研究は、そこに一歩踏み込んだものです。

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